このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「おとむらひ」です。
ふみがらの、おとむらひ。
鐘もならない、お供もゐない、
ほんのさみしいおとむらひ。
うす桃色のなつかしさ、
憎い、大きな、状ぶくろ、
涙ににじんだインクのあとも、
封じこめた花びらも、
めらめらと、わけなく燃える、
焔が文字になりもせで、
すぎた、日のおもひ出は、
ゆるやかに、いま
夕ぐれの空へ立ちのぼる。
(おとむらひ:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
古い思いを断ち切ろうとした時に、
古い手紙などを捨てたりしますが、
一つひとつ燃やして灰となり煙りとなると、
その過去の思い出が
より鮮明に脳裏をよぎっていきます。
鈴木 澪
みすゞさんが書いて出せなかった手紙も
きっとふくまれていると思います。
すぎた思い出の手紙、はてさてどなた?
「師」の手紙もその後発見なきところをみると……。
ひょっとして……。と作曲しました。
大西 進
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