このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「海と山」です。
海からくるもの
なあに。
海からくるもの
夏、風、さかな、
バナナのお籠。
それから、新造(しんぞ)のお舟にのつて、
海からくるもの
住吉まつり。
山からくるもの
なあに。
山からくるもの
冬、雪、小鳥、
炭積んだお馬。
それから、ゆづゆづゆづり葉にのつて、
山からくるもの
お正月。
(海と山:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
お正月は山からくるという事を
みすゞさんで知りました。
確かに海からではないなあと思います。
冷静沈着に物事を考えていた
みすゞさんを感じます。
鈴木 澪
なぞなぞあそびのうたの一つ。
海も山も人々のくらしに
大切なものをいっぱいかかえている。
ゆづり葉の木の葉は広い葉っぱだから、
おもちをつつんだのかな。
沖縄では「サンニン」の葉に
もちをつつむから。
大西 進