このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「山茶花」です。

居ない居ない 

 

ばあ!

 

誰あやす。

 

風ふくおせどの

 

山茶花は。

 

居ない居ない

 

ばあ!

 

いつまでも、

 

泣き出しさうな

 

空あやす。

 

(山茶花:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

空を赤ちゃんと見なし、それをあやす

 

という発想は面白いですよね。

 

山茶花がどうやって?もうすぐ雨がくるぞ、

 

と風が教えてくれました。

 

そしてその風に山茶花は右に左に大きく揺れます。

 

山茶花は家の陰に隠れたり出て来たり。

 

そうした様をうたっている訳ですが、

 

それがいないいないバーと

 

は実に面白いです。

 

鈴木 澪

 

 

さざんかさざんかさいたみち~。

 

実物をこれ!と認識する前に

 

うたで知ってた「さざんか」。

 

冬をいろどるこの花は、

 

家の小さな庭にも咲いていて

 

チラとみているのですが、

 

さびしいみすゞさんの心には

 

あやしてくれる母にみえるのですね。

 

泣き出しそうな雲の空。

 

このあとの白い雲と赤い

 

はなが一つの絵になってうつります。

 

いいえ空は泣きだすのをやめて

 

冬の青空になるのでしょうか。

 

大西 進