このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「玩具のない子が」です。

 玩具(おもちや)のない子が 

 

さみしけりや、

 

玩具をやつたらなほるでせう。

 

母さんのない子が

 

かなしけりや、

 

母さんをあげたら嬉しいでせう。

 

母さんはやさしく

 

髪を撫で、

 

玩具は箱から

 

こぼれてて、

 

それで私の

 

さみしいは、

 

何を貰うたらなほるでせう。

 

(玩具のない子が:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

人間とは本来、孤独でさみしいものです。

 

みすゞさんはそれを早くから感じて

 

悩んでいたのでしょうか?

 

早熟というか思慮深く

 

多感な少女であったのでしょう。

 

鈴木 澪

 

 

つらいさみしい気分のときが

 

誰でも一度はあるものです。

 

かなしい気持がいつも胸の底にある日々、

 

ただ祈ること。

 

みすゞさんは詩を書くこと、

 

書くことでうめられていく。

 

生きるために、明日のために、

 

愛娘のために、自分のために。

 

大西 進