このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「淡雪」です。
雪がふる、
雪がふる。
落ちては消えて
どろどろな、
ぬかるみになり
雪がふる。
兄から、姉から、
おととにいもと、
あとから、あとから
雪がふる。
おもしろさうに
舞ひながら、
ぬかるみになりに
雪がふる。
(淡雪:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』(JULA出版局)より
湿り気の多い新雪が降ると、
道路はこんな風にぬかるみになります。
雪のきょうだい達が、
空から舞い落ちる様子が
この短い詩に凝縮されています。
鈴木 澪
「ぬかるみになり、雪がふる」
みすゞさん自身の思い、生き方、
人生もそれでいい、
そうなればいいと強く思って生きた人。
このことば二度も使って……。
大西 進
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