このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「大漁」です。

朝焼小焼だ 

 

大漁だ

 

大羽鰮の

 

大漁だ。

 

浜は 祭りの

 

ようだけど

 

海のなかでは 

 

何万の

 

鰮の とむらい

 

するだろう。

 

(大漁:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

この詩は、「大漁」という詩で、

 

大西先生の曲では、力強いテンポで始まります。

 

まさに大漁に沸立つ漁民たちの歓喜の表情が伺えます。

 

みすゞの名を広めた、きっかけの詩といわれています。

 

みすゞさんの有名な詩「大漁」と

 

童謡詩人の矢崎節夫さんとの出会いがなかったならば、

 

金子みすゞさんは世に出てはいなかったと言われています。

 

大漁という詩について矢崎さんは

 

「この作品にふれたときに私は激しい衝動を受けた。

 

大漁に酔った浜の人々の祭りのような騒がしさをよそに、

 

静かに小さきものたち、

 

力の弱いものたちの悲しみをみつめた

 

ひとりの優しい女性の目を感じたからだ」

 

と述べています。

 

鈴木 澪

 

 

これを一枚の絵にするのはとてもむずかしい。

 

あっちからみようかこっちからみようか、

 

と作曲するとき思いました。

 

でも詩はするだろう、

 

とまだ見ぬそれを思っているみすゞさんの心……。

 

この一つ前の詩が「おとむらいひの日」なのですね。

 

ふと魚はどうするのかなとでも思ったのでしょうか、

 

連続して詩をよみ、作曲したり絵をかいたりする人以外、

 

ぜったい気付かないと思いますよ。

 

大西 進