このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「洋燈」です。
田舎のまつりに
來てみたが、
みじかい秋の
日が暮れて、
神輿(みこし)の聲の
遠いころ、
洋燈(らんぷ)のくらさ
たよりなさ……。
みつめてゐれば
どこやらで、
ひそひそ蟲が
ないてゐる。
(洋燈:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
らんぷ<洋燈>というだけでノスタルジックで
しゃれた雰囲気がでます。
日本のまつりと西洋の洋燈の対照がドラマチックです。
私はランプというと、小樽の「光(ひかり)」
という喫茶店を思い出します。
半世紀以上も前の古いランプなどが、
そこにはあります。
娘時代に知ってから大分時間が経ちますが、
また、最後に夫と訪れてからもう10年以上
にもなってしまいましたけど、
いつまでも心に残っているお店です。
なつかしいカステラがサービスで出てくるのですが、
それがまた印象に残るお店でした。
まだ、あのお店あるのかなあ?また、
いつか訪れてみたいと思っています。
鈴木 澪
らんぷとかぺちか(ランプ、ペチカ)
とか洋風の言葉がふるさとの生活に入り始めたころ、
ちょうちんや灯ろうにない、
なんだかエキゾチックで
それでいて昔からあったような親しみがあるのは、
やはり人が求める「火」なのでしょう。
人は海をみつめるように、
やはり火をだまって見つめます。
見つめながら思いにふけるのですね、人は。
大西 進
明日もぜひ見て下さいね。
(更新は午前中の予定)