このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「麥の芽」です。
お百姓、畠に麥まいた。
毎晩、夜霜が降りたけど、
毎朝、朝日が消してつて、
畠はやつぱり黒かつた。
ある夜、夜なかに誰か來た、
杖を三べん振つてゐた。
「こどもよ、こども、出ておいで。」
あけの明星と、お百姓と、
一しよに麥の芽みィつけた。
そこにもここにもみィつけた。
(麥の芽:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
なかなか芽の出ない麦、
不思議なパワーで翌朝芽が出て喜ぶお百姓。
植物のそんな変化の早さには
本当に魔法を感じます。
鈴木 澪
植物や作物が芽を出す姿を、
こんなお話にしてみました。
種をまいたら、早く芽を出せ
と期待とうまく出るかな?という不安。
出た時のうれしさ、うまれ出るよろこび、
人も太陽もみんなよろこんでステキです。
大西 進
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