このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「次からつぎへ」です。
月夜に影踏みしてゐると、
「もうおやすみ」と呼びにくる。
(もつとあそぶといいのになあ。)
けれどかへつてねてゐると、
いろんな夢がみられるよ。
そしていい夢みてゐると、
「さあ學校」とおこされる。
(學校がなければいいのになあ。)
けれど學校へ出てみると、
おつれがあるから、おもしろい。
みなで城取りしてゐると、
お鐘が教場へおしこめる。
(お鐘がなければいいのになあ。)
けれどお話きいてると、
それはやつぱりおもしろい。
ほかの子供もさうか知ら、
私のやうに、さうか知ら。
(次からつぎへ:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
私たちは何気なく、次から次と
やり過ごして毎日を暮らしているけれど、
深く考えると、こんなふうに
みすゞさん流に楽しくなります。
だから、いやだと思わないでいることにします。
鈴木 澪
この題名のとおり、次からつぎへ
会話しているものをみつけていけ
ば無限ですね。私はつぎつぎ、
こんな風にお話ししたり、感じたり、
あなたもそう?とズバリ問うてます。
みおさんもそう?そうですよね。
私もぼくもそう。でもほんとを言えば、
こうしてみすゞさんに教わったから。
でも、ぼくはつぎからつぎへと出てこなくて、
時々ポッン!と出てくるだけです。
忙しいからかな?TVのみすぎかな?
大西 進