このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「空屋敷の石」です。
空(あき)屋敷の石が
なくなつたよ。
とりもち搗(つ)くのに
よかつたに、なあ。
石はお馬車に
乗つてつたよ。
空屋敷の草は
さびしさうだ、なあ。
(空屋敷の石:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
石がなくなったあとの草の気持ちを代弁している、
みすゞさんの優しさ。
ふつう見過ごしてしまう事柄なのに、
みすゞさんは草の思いを
さびしそうに感じるなんて、
そこに「愛」を見つけます。
鈴木 澪
「さよなら」というみすゞさんの詩
「鐘の音は鐘にさよなら」を生みだす
みすゞさんの視点。ほんと独自の世界です。
大西 進
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