このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「魚市場」です。
瀬戸に
渦まく
夕潮
とほく
とどろく
夕暗
市のひけた
市場に、
海からかげが
のぞくよ。
子供は、子供は、
どこにと、
何か、何か、
のぞくよ。
秋刀魚の色した
夕ぞら、
烏(からす)が啼かずに
わたるよ。
(魚市場:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
活気のあった魚市場がひけて、
人気も無くなり闇が辺りを覆うころの状況ですが、
祭りの後の空しさのように一気に寂しさを感じます。
カラスたちは何故啼かないのでしょうか?
魚市場で残りの捨てられらた魚
が口にくわえられているから?
鈴木 澪
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