このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「魚の嫁入り」です。
さかなの姫さまお嫁入り、
むかうの島までお嫁入り。
島までつづいたお行列、
ぎんぎら、ぎんぎら、銀かざり。
島の上にはお月さま、
提灯ともしておむかへよ。
さてもみごとなお行列、
海のおもてをねつてゆく。
(魚の嫁入り:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
魚の結婚式とは何とも奇抜な発想ですよね。
海の中では幾多の魚たちが泳ぎ回っている
としか思わないのが普通の人ではないでしょうか。
魚だっていろいろな事を考えて生きているのかもしれない、
改めてそう思いました。
鈴木 澪