このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「十三夜」です。
今朝がた通つた
とほり雨、
霰がまじつて居りました。
きのふから
急につめたい風吹いて、
母さま障子を貼りました。
いまは雲さへ
見えないで、
つめたく冴えた十三夜。
このくさむらで
なく蟲が、
きふにすくなくなりました。
(十三夜:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
もう冬間近の季節には
障子の破れた穴が気になります。
お母さんはその穴を障子紙で塞ぎます。
障子は寒さを防ぎ暖かさをくれます。
母親の暖かさです。
日本の障子は本当にいいものです。
近頃、障子のない家も多くなりました。
鈴木 澪
ひまわりの前に秋のことを書いて、
真夏にもどってひまわりを書いたと思ったら、
おやおやもう晩秋ですか、
十三ななつ美しい月ですね。
大西 進
明日もぜひ見て下さいね。
(更新は午前中の予定)