このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「紋附き」です。
しづかな、秋のくれがたが、
きれいな紋つき、着てました。
白い御紋は、お月さま
藍をぼかした、水いろの
裾の模様は、紺の山
海はきらきら、銀砂子。
紺のお山にちらちらと
散つた灯りは、刺繍でせう。
どこへお嫁にいくのやら
しづかな秋のくれがたが
きれいな紋つき着てました。
(紋附き:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
秋の暮れかかった山が紋つきを着て
お嫁に行くという発想は
いったいどうしたら出てくるのでしょうか、
やはりみすゞさんは特異な感情を
お持ちだったんだなあ、とつくづく思います。
鈴木 澪
「もみじ」の唱歌を思い出します。
夕日に映えるもみじは、ほんとうにキレイです。
秋の夕日にいろどられた山が、お嫁め入り。
みすゞさん、このところ書き初め、
美しいもの探しがつづきます。
大西 進
明日もぜひ見て下さいね。
(更新は午前中の予定)
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