このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「巡禮」です。
菜種の花の咲いたころ、
濱街道で行きあつた、
巡禮の子はなぜ來ない。
私はわるいことしたの、
あのとき、お金は持つてたの、
あねさま三つも買へるほど。
そのあねさまも買はないで、
思ひ出しては待つてるに、
秋のひよりの街道には、
やんまとんぼのかげばかり。
(巡禮:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
みすゞさんの後悔、
自分は悪い子だと落ち込んでいる
秋の日の一日の出来事。
子どもの純な心が伝わってきます。
鈴木 澪
みすゞは時折、こうかいをします。
ああすればよかったと。
その優しさの連続がみすゞの生涯の
一つの面を型づくっていると思いますが。
大西 進
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