このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「こほろぎ」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こほろぎの

 

脚が片つぽ

 

もげました。

 

追つかけた

 

たまは叱って

 

やつたけど、

 

しらじらと

 

秋の日ざしは

 

こともなく、

 

こほろぎの

 

脚は片つぽ

 

もげてます。

 

 

(こほろぎ:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より 

        

 

みすゞさんも猫を飼っていたのが、

 

この詩で分かります。

 

猫はねずみの他にもいろいろな

 

虫をとってきますよね。

 

みすゞさんの「たま」も

 

「こおろぎ」を追いかけて、

 

襲ってその脚が簡単に

 

取れてしまったのでしょう。

 

そんな時の言い知れない悲しさを

 

巧みに表していると思います。

 

みすゞさんの心の暖かさ、

 

優しさが感じられます。短い言葉の中に、

 

こんなにも多くの想いを盛り込めるのは、

 

さすがみすヾさんだなあと感じます。  

 

鈴木 澪

 

 

見えないものを見ようとする、

 

みすヾさんのやさしい目はコオロギの

 

もげた足から考えようと詩をかきます。

 

世の中はみえないもの、今までの自分の

 

知識では不安になるものですが、

 

みすヾさんは自分をはげまし、自分を変えながら、

 

おそれず進んでいこうとしたのです。

 

この詩からもそれを感じます。

      

 

大西 進

 

 

 

 

 明日もぜひ見て下さいね。

(更新は午前中の予定)