このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「目のないお馬」です。
ぶりきのお馬は
目なし馬。
ぶりきの騎兵は急ごにも、
お馬目なしで路みえぬ。
ぶりきの騎兵にたたかれて、
めくらめつぽに駆け出して、
蕎麥の林を駆けぬけて、
紅い犬蓼とびこえて、
一本榎にぶつかつて、
ぶりきのお馬は泣き出した、
ぶりきの騎兵も泣き出した。
(目のないお馬:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
ぶりきで出来た馬だから、
目が見えないのでしょう。
本物の馬だったら、
こんな事にならないはず……。
かわいそうな、ぶりきのお馬さん。
でも、これはぶりきで作られた
お馬さんの運命なんです。
鈴木 澪
ぶりきのおうまは顔もしっかり
画かれていないけれど、
それだけに遊ぶ子どもの想像力が育ちます。
オモチャは完ペキではない方がよい。
大西 進
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