おしゃべり蝉は歌うたふ、
朝から晩まで歌うたふ、
誰が見てても歌うたふ、
いつもおんなじ歌うたふ。
唖(おふし)の蝉は歌を書く、
だまつて葉つぱに歌を書く、
誰も見ぬとき歌を書く、
誰もうたはぬ歌を書く。
(秋が來たなら地に落ちて、
朽ちる葉つぱと知らぬやら。)
(唖蝉:金子みすゞ)
唖蝉とは単にメスのせみのことですが、みすゞさんはあえて
それを本当におしであるかのように書いています。
どんな者にもそれぞれ役割があって、
一生懸命に生きて、そして死んでゆくと……。
鈴木 澪
せみとりのあみを「タモ」といってた子どもの頃、
かごいっぱいにとりっこしてかぞえてた。
これ「オシゼミ」と分けてた。
でも作曲家?とはね。見事な詩。
作曲するときまけないようにと思ってた。
あとがき( )まで作曲しちゃったよ。
2003年広島の旅の途中での作曲でしたよ。夏の終りだった。
大西 進
明日もぜひ見て下さいね。
(更新は午前中の予定)