このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「虹と飛行機」です。
町の人ははじめて
虹を見た、
飛行機見に出て
虹をみた。
しぐれの空から
飛行機は、
虹の輪のなかへと
急いでる。
わかつた、
わかつた、
飛行機は、
町の人に
この虹
みせようと、
虹から
つかひに
來たんだよ。
(虹と飛行機:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
むかしから虹はあったでしょうから
珍しくはなかったのでしょうが
珍しい飛行機を見ることで虹が
よけいクローズアップされたのではないでしょうか。
虹と飛行機のコラボレーション……
これは印象深いものだったに違いありません。
鈴木 澪
昔のプロペラの飛行機は大きな音がしてました。
音が聞こえてから表へとび出しても、
今のように早くないのでアレだ、とんでる!
と声に出して知らせ合った昔。
めずらしかったなプロペラ飛行機。
虹もあった、ワーイ!とカンセイがきこえます。
大西 進