キリリ、キリリ、竹とんぼ、
あがれ、あがれ、竹とんぼ。
二階の屋根よりまだ高く、
一本杉よりまだ高く、
かつらぎ山よりまだ高く。
私のけづつた竹とんぼ、
私のかはりに飛びあがれ。
キリリ、キリリ、竹とんぼ、
あがれ、あがれ、竹とんぼ。
お山の煙(けむ)よりまだ高く、
ひばりの唄よりまだ高く、
かすんだお空をつき拔けろ。
けれどもきつと忘れずに、
ここの小みちへ下りてこい。
(竹とんぼ:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』(JULA出版局)より
人は自分で飛ぶことはできませんから、その代わりに竹とんぼに飛
んでもらうのですね。手作り飛行機も同じですね。大空に思いを馳
せるのは誰もが抱く感情です。鳥になれたら……、そう思うと楽し
くなって来ます。
やはり、手っ取り早いのが「竹とんぼ」ですよね。
鈴木 澪
明日もぜひ見て下さいね。
(更新は午前中の予定)