村のまつりは
夏のころ、
ひるまも花火を
たきました。
秋のまつりは
となり村、
日傘のつづく
裏みちに、
地面のしたに
棲むひとが、
線香花火を
たきました。
あかい
あかい
曼珠沙華。
(曼珠沙華(ひがんばな)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
ひがん花の赤色ってとても好きです。
外観はさほど好きではないのですが。
華やかのなかにどこか悲しみが感じられます。
お祭りで買った線香花火は誰しもが親しんだものですね。
でもなぜか物悲しいものです。
鈴木 澪
これも夏から秋のかわり目の詩。
うら道のひがんばなは、なぜ咲くの?
このあかい色はどこからくるの?
花火かな???
大西 進