このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「雀のおやど」です。
雀のお宿に春が來て、
お屋根の草も伸びました。
舌を切られた子雀は、
ものの言えない子雀は、
たもと重ねて、うつむいて、
父さん雀はかはいそで、
お花見振袖購ひました。
母さん雀もかはいそで、
お花見お團子こさへます。
それでも、やつぱり子雀は、
ほろりほろと泣いてます。
(雀のおやど:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』(JULA出版局)より
みすゞさんならではの発想。
日本の昔話しも美しい絵物語に変身します。
その情景がありありと目の前に展開し、
絵本を見ている気持ちになるから不思議。
鈴木 澪
雀がどこから来たのか、たくさんのお話しがあります。
おじいさんのおべんとうのおにぎりをたべたので、
おじいさんがおなかが空いているなら家で
たくさんたべさせようとつれて帰った。
その子雀は女の子だったので、
おばあさんがヤキモチやいた、
というのもあります。
大西 進
明日もぜひ見て下さいね。
(更新は午前中の予定)
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