このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「おはなし」です。
ひろいきれいな草野原
銀にひかるは、湖水です。
湖水の岸の御殿には
小さな小さな女王さま。
(それは魔法のみづうみで
小さくなつた私です。)
うしろに並ぶお侍女(こしもと)
(それはやつぱり湖で
小さくなつたお友達。)
まへの御家來ひげ男
(それは私の先生よ。)
黄金の時計がいま鳴つて
小さな女王は花びらで
お花の蜜をめしあがる。
こんなお話したけれど
大人は笑つてしまひます。
なんだか私はさびしいな。
(おはなし:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
夢みる夢子さんだったみすゞさんを彷彿とさせます。
いつもいつまでも、
心の遊びを止めないみすゞさんに周りの大人たちは、
時には困惑したのではないでしょうか?
鈴木 澪
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