沈む、沈むよ、
濱に出てみれば、
赤い大きな
夕日の毬が。
光る、光るよ、
金いろの絲が、
入り日みてゐる
光(みつ)ちゃんの髪が。
かがろ、かがろよ、
眞赤な毬を、
金の小絲で
麻の葉にかがろ。
(光る髪:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
友達の髪が美しく光っている様子を見逃さないで、
詩にうたい上げるみすゞさん、昔はいじめもなく、
みんな仲良しでしたね。
友達は大切な大切な宝物。
鈴木 澪
お友達のことをこんな風にみているなんてすてきです。
夕日はほんとにキレイです。
でもその光より光ちゃんの方がキレイでした。
だからその糸で美しいものがまたうまれるのですね。
みすゞさんの心の広く深いこと。
大西 進
明日もぜひ見て下さいね。
(更新は午前中の予定)