このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「お堀のそば」です。
お堀のそばで逢うたけど、
知らぬかほして水みてた。
きのふ、けんくわはしたけれど、
けふはなんだかなつかしい。
につと笑つてみたけれど、
知らぬ顔して水みてた。
笑つた顔はやめられず、
つッと、なみだも、止められず、
私はたつたとかけ出した、
小石が縞になるほどに。
(お堀のそば:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
子供の時代の友達とのけんかの気持ちが
とてもよくあらわされていると思います。
むずかしい心の動きを、
こんな風に表現するなんて……。
子供もこうした心の葛藤を体験しながら
大人になっていくのですね。
鈴木 澪
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