このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「ガラスふき」です。

 

お窓にのぼつてガラスふき。

 

ふきふき見れば、教室の、

 

机の上に草が生え、

 

誰かはだしで取つてゐる。

 

草取る上の黒板に、

 

誰か墨汁(すみじる)ぬつてゐる。

 

ぬつたばかりの黒板にや、

 

花のさかりの山ざくら。

 

土手のむかうを守つ子が、

 

花をみいみい行きすぎる。

 

うつつた影を知らないで、

 

みてゐる私を知らないで。

 

(ガラスふき:金子みすゞ)

『金子みすゞ全集』(JULA出版局)より

 

ガラスに映った世界はいつも見るものと

違って不思議なものとなります。

そしてそれは他の者には分からない

自分だけの世界。

 

鈴木 澪 

 

 

 明日もぜひ見て下さいね。

(更新は午前中の予定)