このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「お花だつたら」です。
もしも私がお花なら、
とてもいい子になれるだろ。
ものが言へなきや、あるけなきや、
なんでおいたをするものか。
だけど、誰かがやつて來て、
いやな花だといつたなら、
すぐに怒つてしぼむだろ。
もしもお花になつたて、
やつぱしいい子にやなれまいな、
お花のやうにはなれまいな。
(お花だつたら:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
みすゞさんはいつも
自分を見つめていました。
そして、自分も他の子と同じで、
いたづらもするし、
ときにはいい子でいたりする。
そんな子どもの本質を
鋭く見抜いています。
鈴木 澪
すねたあと、いい子。
2つこれも見事なつながりですね。
いや、その一つ前の
さざんかの花から3ツ連作みたいですね。
子どもにいつも好奇心にあふれていて
大人がつくったものをこわしたりしますね。
子どもはいい子になれないのです。
本能的に自分で対象物に興味を
「いたづら」という形で接しますね。
私も子どものときそうでした。
今も? どーかなァー?
大西 進