このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「學校」です。
氷がとけたら
みづうみの
底に學校は
あるでせう。
葦の葉かげに
映つて揺れた
赤い瓦よ。
白壁よ。
葦は枯れ
學校はあとなく
なつたけど、
氷がとけたら
みづうみに
むかしの影があるでせう。
葦が青めば
その底で
鐘のなる日も來るでせう。
(學校:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
今はもう取り壊しになってしまった
古い学校の校舎を、
みずうみにあの日映っていた校舎を
思い出しての詩ではないでしょうか?
この氷がとけたなら
きっとその思い出も蘇り、
あの鐘の音も心に響いてくるでしょう。
鈴木 澪
鐘がなる日は人が亡くなった時に。
人におくる、と副題付です。
親しかった学友におくった
詩でしょう、きっと。
大西 進
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