このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「紙ふうせん」です。
一つ、ついては、手をたたく、
紙ふうせんののぼる空。
絹の旗雲、羽の雲、
柳のやうな、枝の雲。
「さんさん笹山」その唄の
猿もさんさん、笹山で、
お手々たたいて春の日を、
みなでたのしくあすばうし、
ひとりあそびもお日和は、
ひとりあそびも春の日は。
(紙ふうせん:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
紙ふうせんで遊んだのは、
もう遠い昔のことです。
現代のようにいろいろな
遊び道具がなかったころ、
紙ふうせんは貴重な
遊び道具であったと思います。
空の雲や唄に出て来るお猿さんと
遊んだりと空想の世界も広がります。
鈴木 澪
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