このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「ばあやのお話」です。

 

ばあやはあれきり話さない、

 

あのおはなしは、好きだのに。

 

「もうきいたよ」といつたとき、

 

ずゐぶんさびしい顔してた。

 

ばあやの瞳には、草山の、

 

野茨のはなが映つてた。

 

あのおはなしがなつかしい、

 

もしも話してくれるなら、

 

五度も、十度も、おとなしく、

 

だまつて聞いてゐようもの。

 

(ばあやのお話:金子みすゞ) 

『金子みすゞ全集』(JULA出版局)より

 

おばあさんの昔話や作り話は、

味のある心にジンと来るものがあります。

それでも、子供はつい心ないことを

口にしてしまい、

取りかえしがつかないことに

なってしまいます。

そんな様子が目に浮かびます。

 

鈴木 澪 

 

 明日もぜひ見て下さいね。

(更新は午前中の予定)