このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「時計の顔」です。
旅あきうどのかうもりが、
みじかい影をつれてゆく、
白いまぶしいひるの路。
ふつとみかへりや誰か知ら、
ぢつとみてます、
白い顏。
お目々つぶつてまた開いて、
よく見りや
時計の顏でした。
おるす番ゆゑ、さみしくて、
ぢつとみつめてゐたけれど、
それきり時計の顏でした。
(時計の顏:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』(JULA出版局)より
小さい子がひとりで
留守番をする時の心細い気持ち。
時計の音だけがやけに大きく聞こえ、
よけい心細くなってせまります。
鈴木 澪
小さい子のおるす番、
コトコチ時計の音ばかり。
何かこわいものが出てくるような
静かな昼さがりを感じます。
大西 進
明日もぜひ見て下さいね。
(更新は午前中の予定)
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