このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「宵節句」です。

 蟲齒がいたい

 

齒がいたい、

 

しぼしぼ小雨の

 

宵節句。

 

雪洞(ぼんぼり)の灯も

 

いつか消え

 

官女も仕丁も

 

ねむつたろ。

 

寝ててみえるは

 

ほの白い

 

裸人形の

 

足のうら。

 

むし齒がいたい

 

齒が痛い、

 

更けてさみしい

 

宵節句。

 

 

(宵節句:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

齒が痛いのは本当につらいものです。

 

夜更けに小雨の降る中というのは

 

もっとつらい感じがします。

 

鈴木 澪

 

 

誰かさんの虫歯とお人形、

 

いたいからさみしい夜なのか。

 

今はなんでもすぐお医者さんへ。

 

昔はひやしてがまん。

 

大西 進