このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「木屑ひろひ」です。
朝鮮人の子、何つむの、
げんげが咲いたの、よもぎなの。
いやいや、草は枯れてます。
朝鮮人の子、何うたふ、
朝鮮人のお唄なの。
いやいや、日本の童謡です。
朝鮮人の子、たのしげに、
こぼれ木屑をひろひます。
製材裏の廣つぱで。
木屑ひろうて、束にして、
頭にのせてかへります。
小さなお小舍(こや)で、母さんと、
とろとろ赤い火を燃して、
父さんの歸りを待つために。
(木屑ひろひ:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
この朝鮮人の子って、きっと
みすゞさん自身なのではないでしょうか?
恋しい恋しい父さんの帰りを待っている
みすゞさんの心の現れです。
鈴木 澪
朝鮮人の子、何うたう?
朝鮮の歌?いや日本の歌!
全詩の中で、この詩ほど
日本の当時社会をかいた詩はなかった。
よくみています、みすゞさん。
大西 進
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