このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「海の果」です。
雲の湧くのはあすこいら、
虹の根もともあすこいら。
いつかお舟でゆきたいな、
海の果までゆきたいな。
あまり遠くて、日が暮れて、
なにも見えなくなつたつて、
あかいなつめをもぐやうに、
きれいな星が手で採れる、
海の果までゆきたいな。
(海の果:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
海には果があって、
そこまでたどり着くと
星が手でとれると考える
あたりは子どもらしい発想ですが、
赤いなつめをもぐように、
というのはおしゃれな表現です。
鈴木 澪
海の果が天につながって、
星が手でさわれるなんて
子どもの目でいて、不思議な目。
大西 進
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