このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「いい眼」です。
山のむかうの鳩の眼を、
ねらつて鐵砲が射てるよな、
いい眼が私にあつたなら、
町のかあさんのそばにゐて、
田舎の、林の、木の枝の、
小鳥の巣かけもみな見える。
沖の、小島の、片かげの、
岩の鮑(あわび)もみなみえる。
空の、夕燒の、雲のうへ、
天使のすがたもよくみえる。
そんないい眼があつたなら、
いつも、母さんのそばにゐて、
いろんなことをみようもの。
(いい眼:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
子供にとって母親はかけがえのない
安心のできる存在です。
子供は母親があってはじめて余裕が出て
いろいろなことができるのですね。
それで「いい眼」があったら最高ですよね。
鈴木 澪
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