このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「らくがき」です。
雨の音
ききながら、
みつめる壁の
樂書きよ。
いつの日
誰が描いたやら、
私みたいに
拙(まづ)い画(え)。
くすりの香
芬(ぷん)とする、
大きな火鉢に
ひとりゐて、
しみじみと
ながめてる、
お顏だけの
あねさま。
(らくがき:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
謙遜家のみすゞさんですね。
らくがきのある壁って何となく
懐かしい気がします。
楽がきとみすゞさんは書いていますが、
たのしい気にさせる絵っていいものです。
鈴木 澪
家からすみを持ち出して
らくがきいっぱいしましたね、
私も。雨で消えていく、
うすくなっていつしか消えていく。
誰が描いたかな、でも下手なあねさん、
いやよく見ればなかなか味わいのある
あねさんだね、きっと。
大西 進
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