このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「みえない星」です。
空のおくには何がある。
空のおくには星がある。
星のおくには何がある。
星のおくにも星がある。
眼には見えない星がある。
みえない星はなんの星。
お供の多い王樣の、
ひとりの好きなたましひと、
みんなに見られた踊り子の、
かくれてゐたいたましひと。
(みえない星:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
眼に見えないほど遠くの星には、
かつて多くのお供に囲まれて
一人になる自由がなかった王様や、
たくさんの人に見られるのが
商売であった踊り子たちのゆっくりとした
休息の地がそこにあったのですね。
今の我々の社会にあっても、
そんなホッと息抜きのできる場が
やっぱり必要ですね。
鈴木 澪
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