このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「寒のあめ」です。
しぼしぼ雨に
日ぐれの雨に、
まだ灯のつかぬ、
街燈がぬれて。
きのふの凧は
きのふのままに、
梢にたかく、
やぶれてぬれて。
重たい傘を
お肩にかけて、
おくすり提げて、
私はかへる。
しぼしぼ雨に
日ぐれの雨に、
蜜柑の皮は、
ふまれて、ぬれて。
(寒のあめ:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
みすゞさんは言葉、単語の使い方、
選び方がバツグンです。
おくすりを提げてとは、
特にその時のみすゞさんの心境も分かって見事です。
鈴木 澪
さざえと同じ、これもリズムですね。
それに「しぼしぼ」は独特な表現ですね。
番傘は重かったなァー。
子どもはたべたら皮やシンはポイ!
だった昔。今は?
大西 進
このページは Cookie(クッキー)を利用しています。
このサイトでは快適な閲覧のために Cookie を使用しています。Cookie の使用に同意いただける場合は、「同意します」をクリックしてください。詳細については Cookie ポリシーをご確認ください。 詳細は こちら