このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「北風の唄」です。
中ぞらの凩のおと、
ふと止んだとき
おもふこと──
中ぞらで風がいふ。
きけ、きけ、唄を
私の唄を、
氷の原に
すむ鳥の唄、
雲のひろ野を
ゆく橇(そり)の鈴、
みんな私は
もつて來た──
誰も答へず、ききもせず。
中空で風はふと、
さびしくなつた──
(北風の唄:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
一生懸命に話しているのに
誰も聞いてくれないと寂しいものですね。
北風もおしゃべりをするんですね。
それも壮大な……。
鈴木 澪
古今東西、風を姿あるものとして
お話しにも絵にも登場してきました。
人が想像する風の人物?は
大きな袋をもってましたね。
ここでは風は歌手ですね。
大西 進
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