このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「親なし鴨」です。
お月さん
凍る、
枯れ葉にや
あられ、
あられ
降つては
雲間の
月よ。
お池も
こほるに、
親なし
子鴨、
どうして
ねるぞ。
(親なし鴨:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
厳しい自然の中でなんとか
生きて行かなければならない
親のない鴨の子を心を痛め、
心配するみすゞさんの心境がせつせつと伝わってきます。
人も動物も厳しい状況を乗り越えて
生きて行かなくてはなりません。
鈴木 澪
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