このページでは金子みすゞさんの

本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「話のお國」です。

話のお國の

 

王様は、

 

お供にはぐれて

 

日がくれて、

 

話のおくにの

 

森のなか。

 

お炬燵にあたつて

 

きいてても、

 

なんだかつめたい

 

雪の夜。

 

お供のゐない

 

王さまは、

 

どんなに寒かろ、

 

さみしかろ。

 

 

(話のお國:金子みすゞ)

 

『金子みすゞ全集』

(JULA出版局)より

 

 

冬の寒い夜、こたつの中に入って聞く

 

おとぎ話は楽しいはず、

 

聞き流すことのできないのがみすゞさんでした。

 

相手を思い、自分までもが

 

寒くなってしまうなんて……。

 

無邪気でかわいい子供の気持ち、

 

物語の中にスッポリ入り込んでしまうのが子供です。

 

鈴木 澪