このページでは金子みすゞさんの
本日の詩をご紹介しています。
「きょうのみすゞさんの詩は・・・」
「港の夜」です。
曇つた晩だ。
ちひさい星がふるへふるへ
ひとつ。
さァむい晩だ。
船の灯りが映つてゆれて
ふたつ。
さみしい晩だ。
海のお瞳があをく光つて
みつつ。
(港の夜:金子みすゞ)
『金子みすゞ全集』
(JULA出版局)より
寒いときの港の夜はさみしいのです。
目に映るのは、小さな星と船の灯りと
海面の小さな波に光った何かのあかり。
それを数えうたにしたのですね。
鈴木 澪
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