このページでは金子みすゞさんの本日の詩をご紹介しています。

 

「きょうのみすゞさんの詩は・・・」

 

「さざえのお家」です。


海の夜あけだ、砂のみち


トントン、「ちちやでございます、


海豚のお乳をおきましよか。」


海のまひるだ、海松(みる)並木、


「号外、号外」、チンチリチン、


「鯨が鰤網(ぶりあみ)にかけられた。」


海の夜ふけだ、岩のかげ、


トントン、「急ぎぢや、はよ開けた、


電報、電報、」ひつそりこ。


お風邪か、お留守か、お寝坊か、


さざえのお家は戸があかぬ。


明けても、暮れても、ひつそりこ。


(さざえのお家:金子みすゞ)


海がどんなに騒がしくても、さざえが身動きひとつしない様子をこんな風に

表現するみすゞさんはユーモアのセンスも持ち供えていました。


鈴木 澪


リズミカルな詩です。夜あけの海だ/まひるの海だ/夜ふけの海だでもよい

のに、頭を海でそろえて、リズムがよいですね。

あかぜか、おるすか、おねぼうか、とこんどは「お」をあたまにそろえてい

ますね。


大西 進



明日もまた見て下さいね。
(午前中に配信予定)